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オーディオ&ホームシアター 用語集  - か行 -
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か行
可逆圧縮
カクテルパーティ効果
可聴周波数帯域
カートリッジ
基音
基本波
球面波
共振
共鳴
矩形波
クロスオーバー周波数
クロスオーバーネットワーク
高調波
コーン型スピーカー
コンデンサ
コントロールアンプ
混変調歪
 
 
■可逆圧縮
データ量を減らすために圧縮するが、完全に復元できる圧縮方式のこと。ロスレス圧縮とも呼ばれます。
ドルビーラボラトリーが開発したDolby TrueHDやDTS社のDTS-HD Master Audioなどがあります。
 
■カクテルパーティ効果
騒音(妨害音)の中で聴こうとする音に集中すれば、騒音のレベルよりも小さい音でも聴き取ることができる現象。
カクテルパーティの騒音の中でも会話ができることから名付けられました。
 
■可聴周波数帯域
人間の耳で聴くことができる周波数範囲のこと。一般的には20Hz〜20kHzと言われいていますが、諸説あります。
また人によって範囲は異なり、歳を取るにつれて高音域が聴こえにくくなります。
 
■(レコードプレーヤーの)カートリッジ
レコードの溝に機械的振動として刻まれた音声信号を電気信号に変換する変換器のこと。
発電方式によって電磁型や圧電型、コンデンサー型、光電型などに分類されますが、現在、最もポピュラーなのは電磁型です。

電磁型はマグネットによってつくられた磁束をコイルが切ることで発電するもので、代表的なものにMM(ムービングマグネット)型MC(ムービングコイル)型があります。
 
■基音  →参照 音の三要素
 
■基本波
複合音の中の最も低い周波数成分で、この周波数を基本周波数といいます。
楽器や声は音の三要素で紹介したように、音階を決定する基音と、基音の整数倍の周波数成分をもち音色を決定する倍音とで構成されていますが、基音に当たるのが基本波で、倍音に当たるのが高調波です。

オーディオ機器の歪特性を測定するとき、この基本周波数となる純音(例えば、1kHz)を入力し、出力の中に入力した周波数成分以外の成分(2kHz、3kHz、4kHz・・・)がどれくらい含まれているかを表わしたのが高調波歪率です。

基本波と高調波
 
■球面波
風船に空気を注入すると、あらゆる方向に広がっていきます。このように球がドンドン拡がっていくようにあらゆる方向に拡がる波のことです。
 
■共振
ブランコはある一定の周期でこぐと、徐々に振れ幅が大きくなります。このように、物体に一定の周期で力を加えると、その周期が物体の動きやすい周期に一致していると、わずかな力で物体は大きく揺れます。このような現象を共振といいます。
電気回路では、コイルとコンデンサーで共振が起こります。
 
■共鳴
音波の共振現象のことです。
 
■矩形波 →方形波
 
■クロスオーバー周波数
マルチウェイスピーカーシステム(低音用・高音用、あるいは低音用・中音用・高音用など複数のスピーカーで構成されたスピーカーシステム)において、それぞれのスピーカーは受けもつ周波数帯域を分担しています。

それぞれのスピーカーが分担する周波数の境界、つまり2つのスピーカーの周波数特性がクロスする周波数をクロスオーバー周波数と呼びます。
2ウェイシステムでは右図のように1つのクロスオーバー周波数が、そして3ウェイシステムでは2つのクロスオーバー周波数が存在します。

クロスオーバー周波数
 
■クロスオーバーネットワーク
スピーカーシステムは低音・高音、あるいは低音・中音・高音のスピーカーユニットで構成され、それぞれのユニットが互いに異なった周波数帯域を受け持っています。そこで各ユニットが受け持つ周波数帯域に音域を分割する回路が必要となり、この周波数分割をする回路のことをクロスオーバーネットワーク、あるいは略してネットワークと呼びます。
なお、クロスオーバーネットワークはコイルやコンデンサーで構成され、アンプと各ユニットの間に挿入されます(通常、スピーカーのキャビネットの中に納められています)
デバイディング・ネットワークとも呼びます。

一部のマニアの間では周波数分割回路をプリアンプとパワーアンプに挿入するマルチチャンネル・アンプ方式が採用されることがあります。この方式に使用する周波数分割回路はクロスオーバーネットワークと区別するためチャンネルデバイダーと呼ばれます。
 
■高調波  →参照 基本波
基本波の周波数に対して整数倍の周波数成分をもつ波のことです。
基本波の2倍の周波数を第2高調波、3倍のものを第3高調波と呼びます。また、2倍、4倍、6倍・・・等の偶数倍の高調波を偶数次高調波、3倍、5倍、7倍・・・等の奇数倍の高調波を奇数次高調波と呼びます。

ちなみに、オーディオ機器に特定の周波数の信号を入力したとき、出力に入力した周波数成分以外に、入力した信号の整数倍の周波数成分が含まれます。これを高調波歪と呼びます。
 
■コーン型スピーカー
ダイナミック型スピーカーの一種で、振動板の形状がコーン(円錐)形をしたスピーカーユニットです。
大口径から小口径のユニットまで、多様な口径に対応できるスピーカーで、低音から高音までの再生をこなすことできますが、高音の再生はそれほど得意でなく、低音や中音の再生に向いています。特に、大きな口径を必要とする低音用スピーカーはこのタイプの独壇場です。

振動板の素材として、古くはパルプ(紙)が広く使われましたが、最近は、化学繊維、あるいは綿やシルクなどの天然繊維が多く採用されています。

コーン型スピーカーの構造と名称
 
■コンデンサー
誘電体とそれをはさむ電極で構成された部品で、電圧を加えると静電エネルギーを蓄積できる作用があります。また、直流は通さず、高い周波数の交流ほど通しやすい性質があります。
静電容量の単位はF(ファラッド)で、回路記号はCです。

なお、コンデンサーには、形状や誘電体の材料によりさまざまな種類がありますが、代表的なものに次のような種類があります。
・フィルム・コンデンサー(フィルムコン)
・マイカ・コンデンサー(マイカコン)
・スチールコンデンサー(スチコン)
・磁器(セラミック)コンデンサー(磁気コン)
・電解コンデンサー(ケミカルコンデンサー=ケミコン) など

各種コンデンサー

なお、コンデンサーは一般的にプラスとマイナスの電極を有しませんが、電解コンデンサーだけは極性を有する有極性コンデンサーと、極性を有さない無極性(ノンポーラ)コンデンサーがあり、有極性コンデンサーは、写真右端のようにコンデンサー本体や回路図に極性が明示されます。
 
■コントロールアンプ →プリアンプ
 
■混変調歪
周波数が異なる2種類以上の信号を非直線性回路に入力したとき、出力には入力した周波数成分以外に、その周波数の和と差の関係をもつ周波数成分が多数発生します。これを混変調歪といいます。
この混変調歪は、入力信号と整数比の関係にない周波数成分であるため、非常に検知されやすく、音楽再生にとってとても有害です。扇風機の前で口笛を吹くと、口笛が歪んで聴こえますが、このような現象と考えていただいて結構です。

混変調歪率の測定には、周波数が50倍以上離れた2つの信号(例えば、70Hzと7kHz)を、低音4に対して高音1の比率で入力した際に、出力に現れる入力信号以外の成分を計測し、その成分が出力中に占める割合をパーセントで表わされます。

混変調歪
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